くすもと動物病院
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2016年8月1日(月)

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昨日で全国高校野球選手権大会の代表が出そろいました。神奈川からは横浜高校が甲子園の切符をつかみましたね。神奈川188校の代表として、活躍を期待しています。実はうちの長男も高校球児でした。とはいえもう何年も前のことですが…。この季節になると長男の最後の公式戦を見に行ったことを思いだします。ちなみに最後の夏は初戦敗退でした。

暑くなると増える犬や猫の病気のひとつとして、かゆくなる病気があります。その主な原因としては、寄生虫、細菌や真菌感染、アレルギーの3つです。

疥癬といわれるヒゼンダニが原因の疾患は、かゆみが激しく四六時中かいたり舐めたりします。これはダニを駆除すれば、急速にかゆみは軽減します。

ノミアレルギーは、ノミが血を吸うときに体内に注入する物質が原因で起こります。これはノミを駆除するだけではかゆみは治まりません。かゆみ止めの注射や飲み薬で治していきます。

細菌や真菌感染で起こるかゆみは、文字通り感染症ですが、犬や猫の場合皮膚のバリアが損なわれることで起こることが多いです。その原因は様々ですが、主なものは尿かぶれ、水分や異物が付着することによる舐め壊し、過剰な皮脂の分泌のよるものが挙げられます。これは飲み薬や注射に加え、薬用シャンプーを使って治療していきます。

アレルギーは、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎のふたつが主なものです。

食物アレルギーは、特定の食べ物(主にタンパク質)に対するアレルギーです。その原因物質が特定されればそれを与えないようにすることで症状は出ません。原因物質の特定が難しい場合でも症状を出なくすることができるフードがあります。

アトピー性皮膚炎は、環境中に存在する物質に対するアレルギーです。多くの場合、その原因物質は多岐にわたっています。かゆくなる病気のなかで完治が難しいものですね。しかしかゆみを軽減することは可能です。薬や注射、そしてフードやシャンプーでかゆみをおさえていきます。

かゆみは我慢できません。ひどくなると動物のストレスが増し、治療にも時間がかかります。早めの受診をお願いします。





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