くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2016年9月)
2016年9月1日(木)

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犬や猫の多くは、生後1年前後で肉体的に成犬、成猫となります。しかし精神的に成犬、成猫となるには、生後2-3年かかります。犬や猫が大人になるまでの時期で注意が必要なものに異物の誤飲・誤食があります。飼主が留守のときだけでなく、飼主が一緒のときにも起こります。留守のときに多いのは食べものや薬の誤飲・誤食です。お留守番させるときは、目につくところやテーブルの上に食べもの等を出しっぱなしにしないようにしましょう。そして飼主が一緒のときに多いのは、目の前にある『なにか』(例えば洗濯物や出しっぱなしの食べものやオモチャ等)の誤飲・誤食です。犬が『なにか』をみつけて遊んでいる場合、絶対に声をかけないでください。声をかけてしまうとせっかくみつけた『なにか』を取り上げられると思ってしまい、飲みこむことがあります。そんなときは、慌てずほかに注意を向けさせる工夫をしましょう。例えばおやつやフードをばらまくとか、大きなものを投げるとかし、注意をそらしてから『なにか』を取り除きましょう。

猫に多い誤飲・誤食は、レジ袋やひもなどです。遊びに夢中になり起こることが多いようです。とても飲みこめない大きさのものでも、食いちぎって一部を飲みこむことがあるので注意してください。猫の場合は、声をかけてもいいですよ。

日中の時間に誤飲・誤食が起きたのであれば、すぐに当院へ連絡してください。万一夜間に起きた場合は、『湘南夜間救急病院』へ連絡してください。電話番号は、0466-26-9912です。

それと今日は防災の日です。国が定めた動物管理愛護法には以下のような記載があります。

災害が起こったときに最初に行うことは、もちろん飼い主自身や家族の安全確保ですが、ペットの安全確保についても、普段から考え備えておく必要があります。十分な水や食料の他、常備薬等も用意し、避難所や避難ルートを確認しておく等、いざというときに慌てないように、ペットに基本的なしつけをし、備えておきましょう。避難するときは、ペットと一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバックやケージに入ることなどに慣れさせておくことも必要です。  そして、避難所等においては、自治体の指示に従い、ルールを遵守し、他の避難者に迷惑をかけてはなりません。特に、避難所では動物が苦手な方やアレルギーを持っている方等への特別な配慮が求められます。また、避難や避難生活はペットにとっても大きなストレスとなる可能性があるので、ペットの行動も考えた十分な準備をすることが重要です。これは決して特別なことではなく、普段からペットの基本的なしつけや健康管理をし、ペットを様々な環境に慣らしておくことが、災害時の備えの基本になります。しつけはペットの安全確保のみならず、災害時のペットのストレスも軽減させ、あなた自身や周囲の方々への安全・安心の確保にも重要です。  現在ご自分が住んでいる地域で指定されている避難場所は、ペットとの同行避難が可能かどうかをあらかじめ確認し、可能な場合はその注意事項を管轄の自治体に確認する等して、ペットとの避難計画を考えておきましょう。

いずれにしても、『備えあれば憂いなし』ですから。





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