くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2016年10月)
2016年10月1日(土)

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お蔭様で広島カープが25年ぶりに優勝しました。40年来のファンとしては嬉しい限りです。

さて、今回はカルシウムについて書かせていただきます。

からだの中のカルシウムと聞くと、からだを支える骨を思い浮かべる方が多いと思います。実はそれだけではなく、カルシウムは体内の様々な生理反応に関わっているのです。つまり、動物が生きていく上で欠かせないミネラルの1つなのです。

人間も含めて、すべての動物はカルシウムを食事からとっています。馬や牛などの草食動物は草や木の葉、または土や粘土を食べることで、ライオンやトラなどの肉食動物は獲物を骨ごと食べたり、ときには草や土を食べることで、からだにカルシウムを取り入れます。犬や猫はフードに必要な分のカルシウムが含まれています。

動物の多くは、カルシウムは99%が骨や歯に存在し、残りの1%が血液中や細胞外液(リンパ液)、または筋肉などの細胞内に存在しています。骨や歯以外の部分に存在する1%のカルシウム。血液中には約10mg/dlの濃度で存在しています。実はこの1%のカルシウムは「生命を支えるカルシウム」といっても過言ではないほど、からだの中で重要な働きをしているのです。

人間の場合、カルシウム不足が問題となることが多いようですが、犬や猫では、総合栄養食といわれるフードを食べているので、むしろ過剰摂取が問題となることがあります。例えば、成長期に過剰摂取すると骨の成長を妨げたり、突然死の原因になったりします。成長期ではなくても尿石症のリスクが高まったりします。

つまり、フード以外に余計なものは与えないほうが良いということです。カルシウムは乳製品、そしてキャベツやブロッコリー等の野菜にも含まれています。これらの多給は控えましょうね。





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