くすもと動物病院
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2017年3月3日(金)

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3月になりました。

そろそろ、ノミ・ダニ予防を始めましょう。

昨年も紹介しましたが、犬の場合、皮膚に滴下するスポットタイプに加えて食べるタイプがあります。食べるタイプはスポットタイプと違い安全性が高く、気にせずシャンプーできます。そして効果の持続は、1カ月のものと3カ月のものがあります。猫は今のところスポットタイプのみです。外へ行く猫は、早めに予防を始めてください。

今回は犬のライフステージについてお話しします。ライフステージは簡単にいうと『成長期』、『成犬(猫)期』、『中・高齢期』に分けられます。

『成長期』とは猫で12‐15カ月齢、小型犬で10カ月齢まで、中型犬で12カ月齢まで、大型犬で15カ月齢までといわれています。犬も猫も成長期の前半は身体が急速に成長しますが、後半になると成長速度が緩やかになります。この時期にフードを与え過ぎるとカロリーオーバーになることがあるので、給餌量には注意してください。それと、フードの食べっぷりが悪くなることがあります。これは成長速度が落ちるため、食欲も落ちたように感じるのです。飼主さんのなかには、フードに飽きたのではないかと思い、いろいろなフードを与える方がいますが、それこそフードを選り好みするようになる恐れがあるので、やめましょう。

『成犬(猫)期』になると成長するためのエネルギーが必要でなくなるため、成長期よりもカロリー要求量が少なくなります。成長期の後半から徐々に成犬(猫)用フードに切り替えていき、成犬(猫)期には完全に切り替えるようにしましょう。どんなフードが良いかの判断は、食べた後のウンチの量や状態、そして毛づやを見るほうが確実です。つまり、品質が良いフードは消化吸収が良いため、栄養素がしっかりと身体に吸収されるということです。その結果としてウンチの量は少なくなります。また健康な皮膚と被毛を維持するために、食事から摂取したタンパク質の約30%が使われます。毛づやがいいということは、すなわち良いフードだということです。

『中・高齢期』とは猫で7歳以上、小型犬で8歳以上、中型犬で7歳以上、大型犬で5歳以上といわれています。老化は目に見えにくい部分から徐々に始まるので、飼主さんが気づかないことが多いようです。まだまだ若いと思っていても、衰えは始まっています。この時期のフードに加えて、様々なサプリメントがあります。必要に応じて与えるようにしてください。

不明な点や質問等ございましたら、お気軽にお尋ねください。






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