くすもと動物病院
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2017年5月1日(月)

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風薫る五月となりました。これからは、犬にとってはちょっと辛い季節になります。まだ五月だからと思わず、暑さ対策は怠りないようお願いします。

 今回は、シャンプーについてお話しします。

まず、犬の皮膚について

犬の皮膚には、汗腺がありません。厳密にいうとアポクリン汗腺というその犬独自のにおいを出す分泌組織はあります。しかし、人のように汗をかくことはできません。

そして犬の表皮の細胞層は3-5、人は10-15です。つまり、人に比べて表皮が薄いのです。そのため、犬は熱が伝わりやすく逃げにくい体になっています。

シャンプーをするときの水温は、健康な犬であれば夏場は25‐30度で大丈夫です。そう、水でOKということです。冬場でも35度くらいで平気ですよ。

次にシャンプーの仕方について

  1. シャンプーの前にブラッシングをしましょう。
  2. 被毛をぬるま湯でよく濡らしてください。
  3. シャンプーを被毛によくすり込み、十分に泡立つまでよくマッサージをしてください。
  4. ぬるま湯でよくすすいでください。
  5. 二度目は、シャンプーの成分が皮膚に届くようにしっかりマッサージして、5-10分間お待ちください。
  6. ぬるま湯でよくすすいでください。
  7. タオルやドライヤーでよく乾かしてください。ドライヤーは冷風をお勧めします。

これがシャンプーの流れになります。

シャンプーは、皮膚や被毛の汚れや余分な皮脂をとることです。皮脂が多すぎると皮膚病の原因になります。そして乾かし不十分だと舐め壊しを誘発しますので、しっかりと乾かしましょう。

シャンプーの頻度は、皮脂の分泌具合によって異なります。皮膚がべたついてくる犬は、べたつく前に洗うことをお勧めします。皮膚がべたつかない犬は、1-2か月に一度でいいと思います。

猫は、基本的にシャンプーの必要はありません。

被毛の手入れは、換毛期にブラッシングをするくらいで大丈夫です。ただし、ブラッシングをし過ぎるとフケが出るのでほどほどにしてください。

 いずれにしても、皮膚に異常がみられたら早めの受診をお願いします。






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