くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2017年7月)
2017年7月1日(土)

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一般的に梅雨は夏至(のはじまり)の前後20日間くらいだといわれています。今年の夏至は、6月21日でしたから、梅雨明けは7月10日ごろ? しかし実際の関東での梅雨明け平均日は、7月21日ごろのようです。いずれにしても、今月の中旬以降まですっきりしない天候が続くので、愛犬愛猫のためにエアコン等で、温度のみならず湿度対策をしてあげてください。

今回は、犬と猫のおなかの虫(内部寄生虫)の話です。おなかの虫は、主に消化管に寄生する回虫、鉤虫、鞭虫、瓜実条虫等があります。鉤虫と鞭虫は下痢鞭等の症状が出ます。しかし回虫や瓜実条虫は大量に寄生していなければ症状は出ません。逆にいうとそれほど怖い寄生虫ではないとも言えます。とはいえ、寄生虫です。できれば駆虫したいですよね。

そのためには、定期的な検便をしましょうとよくいわれていますが、実は回虫と瓜実条虫は検便では分からないことが多いのです。検便は一般的に寄生虫の卵を調べますが、成犬や成猫の体内では回虫が卵を産まないことがあるからです。回虫は子犬や子猫では卵を産むので、検便は有効な手段ですけどね。瓜実条虫は、そもそも卵ではなく卵のたくさん詰まった片節という形で肛門から出てきます。つまり便の表面に片節が付いていることはあっても、便の中に卵はないのです。瓜実条虫に感染している場合は、必ず肛門から片節が出てきます。白色の米粒大の伸縮している物体があれば、それが片節です。そしてほぼ100%の確率でノミの寄生があります。ノミを介してが瓜実条虫のおもな感染経路だからです。

でも安心してください。フィラリア予防薬の中におなかの寄生虫を駆除する成分が含まれているものがほとんどです。つまりフィラリア予防とノミ予防をしていれば、おなかの虫の感染を心配する必要はありません。猫は、まれにゴキブリ等を食べて回虫に感染することがあります。回虫は怖い寄生虫ではありませんが、心配ならスポットタイプの駆虫薬がありますので、ご相談ください。

それと、今年10歳、15歳、18歳になる犬は、長寿表彰の対象です。表彰を受けるには、狂犬病予防注射を接種して市への届出が済んでいることが条件になります。対象犬でまだ条件を満たしてない場合は、7月中に済ませるようにしてください。なお、長寿猫の表彰は15歳と18歳になります。対象猫は当院から推薦させていただきます。万一昨年までに対象で表彰漏れがある場合は、当院へご連絡ください。

当院で狂犬病予防注射をした犬は、済票が届いています。まだ受け取ってない方は、当院までお寄りください。






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