先日、ちょっと衝撃的なニュースがありました。
それは『野良猫にかまれ50代女性死亡』
マダニを介してうつる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。西日本に住む50歳代女性が、SFTSを発症していたとみられる野良猫に咬まれて感染し、死亡したというものです。
今のところ、SFTSの発症は西日本に限られています。しかし今後、東日本へ拡がってくることも考えられますので、注意が必要です。
どんなことに注意をするか。
それは、マダニに咬まれないこと、それとSFTSに感染している猫、特に弱っている猫には、むやみに触れないことです。ここでは後者について説明します。
SFTSに感染している猫の症状は、発熱(39度以上)、食欲が消失し元気がなく消化器症状(嘔吐、下痢等)を示します。野良猫や外へ行く猫で、このような症状が見られた場合は、むやみに触れて咬まれないよう注意してください。また発症した猫では、血液や便からウイルスが検出されています。尿や体液にもウイルスが含まれていると考えられるので、すべての排せつ物を処理する際には手袋やマスク等をして直接触らないようにしてください。
発症を予防するには、完全室内飼育にするかマダニ予防薬を用いることです。犬では国内で1例、SFTSが発症したことが確認されていますので、念のためマダニ対策を行ってください。
ただし、上述したように東日本でのSFTSの感染は確認されていません。また、飼猫や飼犬から人に感染した例はありません。そして症状が出ていない動物からの感染はないので、必要以上に心配することはないと思われます。
SFTSについての詳細は、厚生省のHPに載っていますので参考にしてください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html