くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2018年5月)
2018年5月8日(火)

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5月になりました、とはいえもう8日ですが。

これからの季節、暑さ対策を怠りなくお願いします。とくに犬にはつらい季節なので早めのエアコンで快適な環境を作ってあげてください。

実は私、社会人になってからずっとWWFの活動を支援しています。支援と言っても、微々たる額の寄付にすぎませんけどね。

今回はWWFが行っている保護活動のひとつである「野生ネコの王国」について書かせていただきます。

インドネシアにあるスマトラ島とボルネオ島。これらの島には多くの野生ネコが生息しています。両島に居るのが、ボルネオウンピョウ、ベンガルヤマネコ、マレーヤマネコ、マーブルキャット。スマトラ島だけに居るのが、スマトラトラ。ボルネオ島だけに居るのが、ボルネオヤマネコです。これらの野生ネコたちは、トラを除いてその生態があまり分かっていません。そのため、彼らを保護するには森そのものを守っていくしかないのです。ところが、両島ともすでに半分以上の森が失われ、今も破壊が続いています。その主な原因は、木材や紙、パーム油などを生産するための自然林の過剰伐採や生産地への転換です。そしてこうした森林破壊は、日本にもかかわりのあることなのです。日本は、コピー用紙の約80%をインドネシアから輸入しています。日本のスーパーで売られている商品の半分近くはパーム油が使われているそうです。WWFは、スマトラ島とボルネオ島の熱帯林を守る活動をしています。具体的には、?違法伐採や不法侵入という違法行為を止める。?過剰伐採と違法産品の流通を監視する。?野生生物を調査する。?森を再生する。?人と野生動物のトラブルを防ぐ。?地域の暮らしを良くする。?生産方法を改善する。?買う側の意識を変える。などです。我々にできることは、こうした現状と「FSC」や「RSPO」という認証製品の意義について理解すること、つまり8番目の買う側の意識を変えることですかね。

 

*「FSC」とは Forest Stewardship Councilの略で「森林管理協議会」のことです。

*「RSPO」とは Roundtable on Sustainable Palm Oilの略で、「持続可能なパーム油のための円卓会議(ラウンドテーブル)」のことです。そしてその目的は世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダー(関係者)の参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することにあります。

つまりこれらのマークがついた製品は「森の環境に配慮しながら生産された」証しです。

 

 

 

 




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