くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2018年9月)
2018年9月1日(土)

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今日から9月です。まだまだ残暑が厳しいようなので、犬のために引き続き熱中症対策を行いましょう。

私事ではありますが、応援しているプロ野球チーム(カープ)が今月中に優勝しそうなので、今年こそはうれし泣きせずに(過去2年、泣いています)過ごしたいと思っています。といいつつ、きっと泣きます。もともと涙もろいのですが、歳とともに拍車がかかったようになっていますから。

今回は、外耳炎についてお話します。外耳炎とは、外耳(耳介)から鼓膜にかけての部分である外耳道(一般的に耳の穴と呼ばれる部分)に起こる炎症性の病気です。多くの場合、細菌や酵母菌様真菌(マラセチア)の感染症をひきおこします。犬や猫ではよくある病気のひとつですが、単純な外耳炎(単なる感染症)というものは少なくて、主因は別にあることが多いのです。その主因として、異物、腫瘍、寄生虫(ミミダニ)、アレルギー疾患やその他の基礎疾患(自己免疫疾患や内分泌疾患等)等があります。このなかで特に多いものが、アレルギー疾患です。つまり、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎や食物アレルギー)に起因する外耳炎が多いのです。アトピー性皮膚炎の83%、食物アレルギーの55%が外耳炎であったというものや、基礎疾患が分かった外耳炎のうち60%がアレルギー疾患であったという報告もあります。これらのことから分かるように、単純な外耳炎以外は、なかなか完治せずに慢性化します。根気強く治療を続けることが大切です。

外耳炎の初期症状としては、耳(頭)を振る、耳付近を後ろ足でかく、耳を床にこすりつける、頭を傾ける等があります。これらの症状が見られたら、早めの受診をおすすめします。






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