くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2018年12月)
2018年12月1日(土)

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丸選手がジャイアンツへ行くことになりました。カープファンの私は、残念な気持ちがありますが、彼が選んだ道だから仕方ありません。そして今後のさらなる活躍を願っています。しかしながら、カープ戦ではあまり活躍しないでほしいというのが本音でもあります(笑)

今回は「外耳炎」についてお話しします。外耳炎とは、耳の穴から鼓膜までの部分に炎症が起こる病気です。原因は様々ですが、いくつかの原因が組み合わさり病態を複雑化・長期化している場合もあります。犬や猫が耳付近を掻いていたり、臭かったり、汚れていたりして気づくことが多いです。放っておいても治りませんし、上述のように複雑化・長期化すると厄介なので、変だなと思ったら早めの受診をお勧めします。

もし外耳炎になったら、洗浄(耳垢をしっかり落とす)、点耳(炎症を抑えるために薬を注入する)そして管理(定期的な受診による健康な耳の維持)をします。これらをしっかりとやることで、外耳炎を治すことができます。しかし原因となる病気(基礎疾患)がある場合は、そちらの治療も並行して行わなければなりません。

ここで外耳炎の発症要因について、もう少し詳しくお話しします。直接的な要因は、皮膚疾患(アレルギー、免疫系の異常など)、内分泌疾患(甲状腺機能低下症など)、感染症(耳ダニなど)、異物、新生物(ポリープなど)などです。発症しやすくなる要因は、解剖学的構造(耳道が狭い、垂れ耳、あぶらが多いなど)、過湿(シャンプー、水泳など)、免疫抑制状態などです。慢性化させる要因は、細菌感染、酵母菌感染、進行性組織変化(耳道の腫れなど)などです。

外耳炎で来院されるとき、多くの動物はすでに「慢性化させる要因」を持っていることがあります。こうなると、ある程度の長期化は覚悟しないといけません。そのことを踏まえて、根気よく治療を行っていきましょう。






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