くすもと動物病院
くすもと動物病院メルマガ(2020年1月)
2020年1月6日(月)

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あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします

 

今年の干支は「庚子(かのえ・ね)」です。「庚子」が表す意味は、新たな芽吹きと繁栄の始まりだそうです。つまり、新しいことを始めるとうまくいくということらしいです。

ねずみといえば、天敵は猫。猫について面白い記事をみつけましたので、ここで紹介させていただきます。以下、NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版の記事『ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究』より抜粋したものです。

イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。

ネズミは、人間の文明が生み出す穀物や農業の副産物に引き寄せられる。ネコはネズミの後をついてきた結果、人間の居住地域に頻繁に近づくようになったのだろう。

「おそらくはこれが人間とネコとの最初の出会いでしょう」と語るのは、論文の共著者であるベルギー、ルーバン・カトリック大学のクラウディオ・オットーニ氏だ。「人間がネコを捕まえてきて檻に入れたわけではありません」。つまり人間は、いわばネコが自ら家畜化するのを、ただ好きなようにさせておいただけということになる。

 驚くべきことに、野生のネコとイエネコの遺伝的な構成に大きな違いは見られない。両者を区別する数少ない違いのひとつは、ぶち柄の毛皮であるという。

英語で「タビーキャット(tabby cat、縞模様や、縞が途切れたぶち柄の毛皮を持つネコの総称)」と呼ばれるネコのうち、ぶち柄が登場したのはごく最近だった。その遺伝子の起源はオスマン帝国時代初期の14世紀に遡り、のちにヨーロッパやアフリカで広まっていった。

 とはいえ、こうした模様がイエネコで一般的になったのは18世紀になってからのこと。ネコの愛好家たちが愛玩用の品種を作るためにあえて特定の性質を持つネコを選ぶようになったのは19世紀になってからだった。

つまりネコは大きな変化を経ないまま、人間と一緒に暮らす仲間になったのだと、論文の共著者で進化遺伝学者のイヴァ=マリア・ガイグル氏は言う。イエネコはヤマネコとよく似ているものの、単独行動を好まず、人間や他のネコがいる環境を受け入れている。

 こうした成り行きは、家畜化された最初の動物であるイヌとは対照的だとガイグル氏は言う。イヌは何らかの仕事をさせるために選択され――そうした動機はネコの場合には存在しなかった――、特定の習性を持つものが選ばれていった結果、現在のように多様な種に分かれることになった。

「ネコがそうしたふるいにかけられることはありませんでした。なぜならネコに関しては、変える必要がなかったからです」とガイグル氏は言う。「ネコはありのままで完璧だったのです」

 ネコが完璧かどうかについては異論を持つ人もいるだろうが、彼らは現在、世界でもっとも人気のあるペットであり、米国の家庭では7400万匹ものネコが飼われている。

「我々の研究によって、ネコがどこからやってきたのか、どれほど遠くまで到達したのか、人間にどのような影響を与えてきたのかについて、驚くような事実がわかってきています」とオットーニ氏は言う。

 

上記は抜粋ですが、全文を読みたい方は以下の引用元へアクセスしてください。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/062100235/?P=2

 





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